サントリーグローバルスピリッツは、project44のリアルタイム可視化によって、デマレージコストを99%削減し、導入後6ヶ月以内でサプライチェーン全体のパフォーマンスを向上させることに成功しました。
サントリーグローバルスピリッツについて
1795年に設立されたサントリーグローバルスピリッツは、Jim Beam®やMaker’s Markなど、同社の人気のスピリッツを世界69カ国で販売しています。 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により新たな課題が発生し、複雑なサプライチェーンを管理するために、適応力のあるデータ主導型のアプローチの必要性が浮き彫りになりました。
課題
パンデミックの間、サントリーのグローバル物流コストは、商品コストの6%から25%に上昇しました。その原因には次のようなものがあります。
- グローバルサプライチェーンの混乱を考慮に入れなかった静的リードタイムが原因で在庫不足が発生
- 航空貨物輸送の頻繁な発生に伴う、ディテンション(返却延滞料)やデマレージ(超過保管料)の余分なコスト
- サイロ化されたデータ、手作業プロセスへの過度な依存、数千もの複雑なSKU管理が原因で生じる業務の非効率性
こうした課題に直面したことで、サントリーグローバルスピリッツは、混乱発生時でも、データのサイロ化の解消、余分なコスト削減、プロセスと意思決定の合理化に役立つテクノロジーソリューションを模索するようになりました。
ソリューション
サントリーグローバルスピリッツは、需要計画から財務までの業務を一元化するコントロールタワーを構築することにしました。また、project44と提携することで、輸送中の在庫の可視化を強化しました。 project44ソリューション:
- オーダー情報やSKUレベルの詳細を紐づけつつ、海上/航空/鉄道/FTL/LTLの複数の輸送モードにわたって可視化し、輸送中在庫を管理
- エンド・ツー・エンドの予測ETA(到着予定時刻)情報
- 過去のキャリアパフォーマンスに関するインサイト
- グローバルサプライチェーンの混乱によりリスクにさらされた貨物や在庫に関するタイムリーなデータ
- ディテンション(返却延滞料)やデマレージ(超過保管料)のコストが発生する、またはその恐れのある
コンテナに関する情報 - カスタマイズ可能なデータフィルタ、例外、アラート
project44は業界の現状を可視化し、ストーリーとして伝えてくれます。 ですから今は、問題が起こった際に非常に迅速に対策を講じることができるようになりました。
ハンス・ムーラグ氏
グローバル物流担当シニアマネージャー
成果
サントリーグローバルスピリッツは、2023年10月にproject44のサービスを開始し、6ヶ月足らずで以下のような成果を上げました。
01
コスト管理: リスクのあるコンテナに関するタイムリーなデータを活用して、付帯費用が発生する前にコンテナを事前に移動するなど対応策を実施。デマレージコストを99%削減
02
データサイロの解消: サントリー社のコントロールタワーシステムとシームレスに統合し、あらゆるキャリアやフォワーダーの貨物の輸送データを一元化。SKU/PO/SOレベルでのエンド・ツー・エンドの可視化を実現
03
意思決定の迅速化: 複数の輸送モードに対応した予測ETA(到着予定時刻)情報やproject44のインサイトを活用して、グローバルサプライチェーンに影響を与える港湾労働ストライキ、自然災害、地政学的な紛争などの混乱が発生した場合に、事後対応型から事前対応型へと変更
04
キャリアネットワークの最適化: サントリーグローバルスピリッツの個別ニーズにあわせてキャリアやフォワーダーのパフォーマンスを評価するproject44のカスタムKPI監視サポートを活用し、トランジットタイム、ロールブッキング、停滞時間に関する議論を改善。
05
意思決定の迅速化: 複数の輸送モードに対応した予測ETA(到着予定時刻)情報やproject44のインサイトを活用して、グローバルサプライチェーンに影響を与える港湾労働ストライキ、自然災害、地政学的な紛争などの混乱が発生した場合に、事後対応型から事前対応型へと変更
私たちは弊社ビジネスのためにこのシステムを購入しました。 これは特定の部署を対象としたものではありません。 物流部門の従業員のみを対象としたものでもありません。 ビジネスに必要なツールであり、そのために活用したいと考えています。
ハンス・ムーラグ氏
グローバル物流担当シニアマネージャー